
小原克博学長の特別講義 - 同志社大学 2025 2 16
李承信の詩で書くエッセイ 同志社大学 学長を迎えて 今年2月16日は尹東柱詩人の80周忌であり、京都の同志社大学でついに‘名誉文学博士学位’の贈呈がありました。 その式典で、よく知る副学長に授与式ですといったら、'授与'は大学で勉強を終えれば与えられるもののことだが、'贈呈'は大学が与えるものなので、むしろ大学にとって光栄なこと、という話を聞きました。 何年か前この同志社大学に私が入学したとき、ここに尹東柱と鄭芝溶という韓国の二人の詩人の詩碑が立てられていることすら知りませんでしたが、とても美しくきれいなキャンパスにあってその詩碑の前だけが、教室を行き来する学生たちが萎れた花や酒瓶、缶コーヒーや手紙などを捨てていくので汚れており、毎日掃除をした思い出があります。敬慕する詩人でもあるので、今回の行事には当然参加するつもりでした。 その折、過去2人の学長にもそれぞれお目にかかってご挨拶させていただいたので、新学長にもご挨拶したいと思っていたところ、いつもお世話になっている坂本教授のおかげで小原学長との面談が実現することになりました。 日本では前例がなければ絶対にだめというのが伝統です。 素晴らしいグローバルな活躍をしている卒業生も多い中で、一学期だけ通って死んでしまった尹東柱。名もない学生の詩碑建立はずっと認められませんでしたが、作家の多胡吉郎氏が尹東柱のドキュメントを作成しNHKに送ったことを契機に、何年かの時間を経てやっと小さな詩碑が立てられたのです。該当人物の死後には与えられないはずの名誉博士学位の贈呈などもっと難しいことでしょう。 それを学長となった小原克博先生は、反対を押し切って前例をつくったのです。実に感激的なことです。 卒業後に出した同志社の話も入っている『なぜ京都なのか1 & 2』という私の本を差し上げながら、尹東柱名誉博士学位の贈呈を卒業生として、韓国詩人として感謝する思いでいっぱいでした。 面談は予定していた30分を越えて1時間になってしまいましたが、驚いたことに2012年に東京で出した私の本を学長がもっておりサインを求められました。その本を出したころには私が同志社に行くことになるとは夢にも思っておらず、本の袖にも履歴は書かれていないのに、どのようにしてか知って持ってこられたのです。 しかも、この行事に来るかもしれないという方が尹東柱の日の特別講義で、私の詩を2首詠む予定だとのこと。どう考えてもなぜその日に私の詩を詠むのだろうかがわからず、リップサービスだろうかと首をひねりました。 お話しする間に何度か小原先生が感嘆詞をもらしました。 アメリカと韓国でテレビ放送に関わりながら25冊本をだしたこと 青森にある母の歌碑は高さが3メートル近いこと 日本の師は弟子である孫戸妍に朝鮮の美を詠えといったこと 母が日本の国会と母校の大講堂で講演をしたこと 私の本『なぜ京都なのか』が文学賞を受けたこと 小原先生は同志社大神学博士で、ドイツのテュービンゲンでも勉強し、韓国語も2年間ほど学び、20回も訪韓したそうです。次は難しい日本語ではなく韓国語で話さなくては。 孫戸妍歌集と伝記、既にお買いになっているのを知らずに持ってきた私の詩集の日本語版2冊と『なぜ京都なのか 1 & 2』を渡しました。以下、その日に先生にお伝えした言葉を記します。 2月16日の小原先生の特別講演でのお話しは… to be continued~ ------------------------------------------------------------- 同志社 學長 面談 まずは學長ご就任を心からお祝い申し上げます。 また、この度の尹東柱詩人に対する名誉博士学位の授与に
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